簡略版
コザクラインコの体色遺伝解説
【 親子遺伝編 】

こんにちは、つばめ旦那です。
【基本色編】につづいて、【親子遺伝編】です。
細かい点が抜けていたり等すると思いますが、ご容赦を。

はじめに
これは自分自身へのいましめでもありますが、
親子の体色の遺伝について考えが行き過ぎると、
人間本位な無理な配合等を考えてしまう危険があります。
そのようなことの無いように、
まずは鳥さんの健康、次にペアの性格や相性、
最後のおまけで体色というように、
鳥さんの幸せを第一に考えた結婚をさせてあげて、
鳥さんとの楽しい生活を送りましょう。

さて、親子の遺伝が分かると
子の性別の判断がつく場合等もあり、
ペアにしてあげたい時などに役立ちますが、
私自身の勉強不足な部分や、謎な部分も多くあります。

また、遺伝子を直接見ることは出来ませんので、
コバルトとバイオレットの区別等のように
見た目だけで判別する場合、
正確な色名が分からない場合も多いです。
見た目だけで判別する場合に
どうしても生じる微妙な体色判別の間違いは、
親子の遺伝を考える際には大きな差になり、
予想と全く違う色の子供が生まれてきたりします。

数世代の親子の遺伝の状況を見て
初めてその鳥さんの正確な色が分かる場合が多いのです。

以上をふまえた上で、
この解説では基本的なポイント3つを解説したいと思います。

<1>基本的な親子遺伝の法則
<2>実際の親子遺伝
<3>子の性別が分かる場合


なお、原則的な例を解説していますので、
特別な要因や個体差がある場合、
発色等が異なることがあります。

また、幼鳥から成鳥になるのに伴って、
くちばしの黒い部分がピンクっぽくなったり、
おでこのオレンジ色等が徐々に発色してきたりします。
ここでは、成鳥になったコザクラインコについて解説しています。

(厳密な遺伝学とは異なりますので、ご了承ください。)
(パステルやオパーリン等はよく分からないので、とりあえず省略します。)
(参考文献)
廣末さおり 著 「ザ・ラブバード」 (株)誠文堂新光社 2004年
長坂拓也 監修 「わが家の動物・完全マニュアル インコ」 (株)スタジオ・エス 2000年






<1>基本的な親子遺伝の法則


親の遺伝子 → 配偶子の略図


【基本色編】の最初の「遺伝子の略図」を使って解説しますと、
親子の遺伝が行われる時には、
上の「遺伝子 → 配偶子の略図」のように
父親と母親の遺伝子は、精子あるいは卵子として
一度、配偶子となり半分の形になります。

その際、略図中の各色の矢印のように
(1)パイド(3)羽色(4)ダーク(5)バイオレットの各遺伝子は
独立して左右のどちらか(遺伝子の無い状態も含む)が選択され、
(2)顔・体色の遺伝子は
関連して一組として、左右どちらかの組が選択されて
配偶子が形成されます。

そして、父親からと母親からの配偶子が結合して
再び、子の遺伝子となります。





<2>実際の親子遺伝

では次に、実際に我が家の
ナギ(♂)&マリン(♀)
のペアでどのように遺伝するのか見てみましょう。


ナギ(♂)<左>&マリン(♀)<右>

まずは、【基本色編】のおさらいを兼ねて、上の写真の
「ナギ(♂)<左>&マリン(♀)<右>」
の色を判別してみましょう。

ナギ(♂)<左>は、
白っぽい顔で、羽が青緑っぽいです。
このことから、ブルー系の鳥であることが分かります。
さらによく見ると
おでこがオレンジで、くちばしは比較的全体的に黄色っぽいので、
ダッチブルー系であることが分かります。
尾の部分は濃いめの青で、羽色も暗めの濃い色ですので、
パイオレット遺伝子やダーク遺伝子を持っていると考えられます。
したがって、ナギ(♂)は、
[ダッチ コバルト バイオレット]
と判別できます。

マリン(♀)<右>は、
白っぽい顔で、羽は青緑っぽいです。
このことから、ブルー系の鳥であることが分かります。
さらによく見ると
くちばし全体がピンク色で、顔は真っ白なので、
ホワイトフェイスブルー系であることが分かります。
そして、
おでこは黄色く、羽にも黄色いまだらがあります。
パイドですね。
尾の部分は濃いめの青で、羽色も暗めの濃い色ですので、
パイオレット遺伝子やダーク遺伝子を持っていると考えられます。
したがって、マリン(♀)は、
[ホワイトフェイス コバルト バイオレット パイド]
と判別できます。


(ダーク遺伝子やバイオレット遺伝子を持っていないと
もっと明るい尾色や羽色になります。
しかし、判別が難しい場合には、
前後何世代かの状況が分かっていて遺伝子の有無が判別できている
遺伝情報がほぼ同様の他の鳥さんや、兄弟との比較によって判別しています。

そして実際に子供達が生まれてくると、
親のバイオレット遺伝子が1個なのか2個なのか、
隠し持っている黄色などの遺伝子があるか等、
さらにはっきりしたことが分かってきます。)


ということで、
ナギ(♂)&マリン(♀)を遺伝子の略図で表すと、おそらく下図のようになります。
なお、ナギ(♂)については、両親等の色が分かっているので
家系図を参照)それも参考にしました。


ナギ(♂)[ダッチ コバルト バイオレット] & マリン(♀)[ホワイトフェイス コバルト バイオレット パイド]

色が分かったところで、ナギ(♂)&マリン(♀)の
配偶子の組み合わせを全て考えると、下図のようになります。
左側がナギ(♂)の、右側がマリン(♀)の配偶子の略図です。


ナギ(♂)&マリン(♀)の配偶子の略図の組み合わせと、子供

実際に生まれてきた子供たちは(つばめ家兄弟一覧表を参照)
上図の配偶子を結んだの線で示された組み合わせの
遺伝子を持っていると考えられます。
(ただし、発色しない遺伝子も考えると、
の線で示した以外の組み合わせもいくつか考えられます。)

以上、まとめると、ナギ(♂)&マリン(♀)の子で
生まれてくる可能性のある色は以下の通りです。

シーグリーン
シーグリーン(バイオレット)
シーグリーンパイド
シーグリーンバイオレットパイド

ダークシーグリーン
ダークシーグリーンバイオレット
ダークシーグリーンパイド
ダークシーグリーンバイオレットパイド

シーグリーンモーブ
シーグリーンモーブ(バイオレット)
シーグリーンモーブパイド
シーグリーンモーブ(バイオレット)パイド

(シーグリーン)クリームルチノー (♀)
(シーグリーン)クリームルチノー(バイオレット) (♀)
(シーグリーン)クリームルチノーパイド (♀)
(シーグリーン)クリームルチノー(バイオレット)パイド (♀)
(ダークシーグリーン)クリームルチノー (♀)
(ダークシーグリーン)クリームルチノー(バイオレット) (♀)
(ダークシーグリーン)クリームルチノーパイド (♀)
(ダークシーグリーン)クリームルチノー(バイオレット)パイド (♀)

( )
で囲んだ遺伝子は、原則的に他の遺伝子に隠されてしまい
ほぼ発色しないので、
見た目だけでは有無はほとんど分かりません。


特徴として
ナギ(♂)&マリン(♀)の子供たちは、
配偶子からも分かるように、全てシーグリーン系です。
黄色が生まれてきたら全てメス(♀)です。
このことについては、次の<3>で詳しく解説する予定です。





<3>子の性別が分かる場合

現在、製作中。しばらくお待ちください。


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2005年10月30日