コザクラインコの巣引き方法

★☆つばめ家の場合★☆

はじめに
 最近、巣引きに関する質問を受けることが多くなりました。自分自身も今までやってきた巣引きの様子をまとめたく思ったので、我が家の巣引き方法を紹介します。やり方などはまた思いついた時に随時更新していきたいと思っています。

 
我が家の巣引きのやり方は、私だけで考え出したのではなくいろいろな方にやり方をおしえていただきながら、自分と我が家の鳥さんに合った方法をとっています。私はプロのブリーダーではありませんし自分のやり方だけがすべてだとは思いませんので、いち個人宅でこんな風に巣引きしているんだなとご参考にしていただければ幸いです。


 私は、今いる親鳥と生まれてくるひとつひとつの命を大切にして、巣引きをする際には健康な子を誕生させるよう最大限の努力をすることが一番大切だと思っています。それでも障害のある子が産まれる場合もありますが、その子も大切に育てていきます。巣引きを考えるときは、まずは今、生きている親鳥の命を大事に考えて、無理をさせないこと。巣引きをする際は栄養・運動・健康管理をきちんと行って、巣引きに適した季節・年齢で行って下さい。

 以下の内容は、原則全部ダメなことなので質問にはお答えしかねます。
 しっかりと環境を整えた上で、ご自分で判断してください。

   ・ペアの年齢が適齢期を越えていたり若すぎるが巣引きをしていいか?
   ・巣引きに適したシーズンでは無いけど巣引きをしたい。
   ・連続して何度も無茶な巣引きを行っている。
   ・近親交配を行っている。・・・など。


発情から産卵まで

 ♂は♀の上に乗り、♀は羽を広げ尾を上げて交尾します。発情は早くて生後半年くらいからしますが、若すぎる繁殖は♀の卵詰まりなどのトラブルがあるため1歳過ぎてからにしたほうが、親鳥の健康を維持でき安定して繁殖できます。高齢出産も親鳥に負担がかかりますので、巣引きは満4歳を超えてからは行わない方が無難です。交尾が始まり♀のお腹が膨らみ体重が10g以上増えお尻の穴が大きくなってくると産卵の準備が整います。

 我が家では中型用の巣箱(縦巣・ヒノキ製・扉スライド式)を使用しています。巣箱の中にはシュレッダーで砕いた紙をあらかじめ敷き詰めておくと、親が自分で居心地の良い様に整えます。紙を巣箱の外に置いておいても少しなら自分で細く裂いて巣に運び込みます。マス箱などのふたのないものも状態が観察できるので手乗りの子にはよいようです。ただし保温やヒナがマス箱から落ちないよう注意が必要です。巣箱の設置は繁殖させる予定があるのであればあらかじめ入れておいてもいいのですが、我が家はある程度発情して♀のお腹が膨らんでから設置しています。目安は我が家ではお腹が膨らんで普段の体重より10gくらい増えたあたりで設置しています。寒いと卵詰まりをおこしやすくなりますので、寒い時期はヒーターをつけ、カゴの周りを覆うなどして保温します。


 巣箱を入れる前に卵を産んでしまった場合は、巣引きをするつもりがあれば巣箱を入れて卵も一緒に巣箱に入れれば、後に産む卵はもしかしたら温めるかもしれません。それでも抱卵しない場合や今回は巣引きをしないで来季に準備してからということであれば、卵は撤去します。

抱卵
 卵は平均4〜6個産み順調であれば3〜5羽ぐらい孵化させ子育てします。卵はだいたい1日おきに1個ずつ産みます。有精卵であれば産まれてから5〜8日ぐらいの間に懐中電灯などで卵の中を透かしてみると血管が見えます。産んだばかりの卵はオレンジっぽいですが、有精卵だとだんだん黒くなってきます。♀が1羽で抱卵し、♂が見張りをしますが、♂も一緒に巣箱に入って寄り添っていることもあります。♀は抱卵中は卵を温めることに集中してほとんど巣箱からでてこなくなります。抱卵中や育雛中は、なるべく静かで急激な変化を与えない環境を整えてあげます。

 無精卵や、有精卵でも30日越えても孵らない卵(中止卵)は巣箱から撤去します。まれに30日超えても孵化する例があったり、最初の方に産まれた卵は孵化が遅れる場合もありますので、少し長めに様子を見ることも必要な時もあります。

孵化
 卵は平均21日〜24日ぐらいで孵化します。我が家のラナ&ララペアの卵は26日孵化でちょっとゆっくりめです。暖かい時期は早めで寒いときは遅れる傾向にあるようです。1個目から温める場合といくつか産みためてから温める場合があります。卵の中から殻を割るときには嘴打(はしうち)といわれる小さな音がします。小さな鳴き声が聞こえることもあります。半日〜1日かけてゆっくりでてきます。注意が必要なのは嘴打が始まった時にはまだ卵黄が体内に吸収されておらずこのときに人が手出しして卵殻を割ってしまうと、ほとんどの場合が死んでしまうので、手を出さないようにして下さい。

 ただし、我が家ではその時期を過ぎても乾燥してしまって出て来れなくなった子がいましたので、殻を割って助けたことがあります。卵黄もなくなっていて乾燥もしていたのでかなり危ないところでしたが元気に成長しました。

親の育雛
 親は24時間体制でヒナに餌をあげています。孵化し始めの頃は♂が♀に餌を口移しで与え、半消化された餌をヒナを逆さにひっくり返してにあげています。卵が全部孵化すると♂だけではヒナの食欲に追いつかなくなるので、♀も直接餌を食べて、巣箱に戻っていきます。ヒナのそのうの中に餌が入ってにら餃子のようになっている様子が分かります。ヒナが大きくなると逆さまにできなくなるようで、ヒナが頭だけを上げて餌をねだるようになります。餌と水は親が大量に食べるので足りなくなりがちなので、朝晩に確認し常に十分な量があるような状態を維持しておくと良いです。

 1日おきにヒナは孵るので、最初に産まれた子と最後に産まれた子には大きさの差がかなりあります。上手な親であれば下の子にも十分に餌をあげてくれますが、親が後に生まれた小さなヒナが見えなかったり、親の力量を超えて餌やりが追いつかなくなると、十分餌をもらえず成長が遅れる場合があります。その場合は我が家では人間が朝晩フォーミュラーで補助餌をあげて手助けしています。親の力量にもよりますが、コザクラの子育ての限界は4羽ぐらいのようです。
 
 巣箱内の覗きと巣材取替えについて個体差があります。我が家のラナ&ララペアは巣箱を覗いての写真撮影や巣材を途中で取り替えることを許してくれていますが、荒鳥や神経質な鳥だと、育雛放棄やヒナへの虐待(羽をむしる、かじるなど)につながることもありますので十分な注意が必要です。

親から離す
 巣箱からヒナを出して親から離す時期は我が家では3週間を目安に行っています。2週過ぎたあたりからは親から離すことは可能ですが、挿し餌の回数が1日5〜6回必要になります。成長具合や育児放棄や虐待などの問題がなければなるべく遅めに、かつ人にも慣れてくれると思うタイミングが3週目ぐらいと私は感じています。

 我が家では、初めに生まれた子を先に親から離すこともありますが、育雛放棄をされる場合もありますので、まとめて親から離す方が無難です。我が家ではまとめて親から離す時は下の子が30gくらいになるのを目安に親から離しています。分けて親から離す場合は、巣箱に1羽だけ残すということはせずに、複数羽(2〜3羽)残しています。経験からその方が育児放棄されにくいように思います。

 親から離す時間は、親がたっぷりご飯をあげたあとの夜遅くにし、一晩餌をあげずに次の日の朝から挿し餌をはじめます。

人工飼育
 夜に親から離した後、次の日の朝に挿し餌を始めますが、最初は警戒して食べない子が多いです。最初は一口二口しか食べない子もいますが、また4〜5時間後に与えます。様子を見ながらまた4〜5時間後にあげますが、その頃にはかなりの腹ペコ状態になっているのでだいたいの子は食べてくれるようになります。

 3週目に親から離す場合は、6時間おき3回の挿し餌を行います。挿し餌はケイティーのエグザクト・ハンドフィーディング・フォーミュラーに小松菜の葉を冷凍して細かく砕いたものを少量いれてあげてお湯で溶かしたものをスプーンであげてます。差し餌の温度は40℃くらいに保ちながらあげます。湯せんをすると、最後まで挿し餌がさめません。挿し餌が小松菜は冷凍した方が細かくしやすく、保存もきくので便利です。

 ヒナを触る時はヒナが寒くならないよう手を暖かくして触ります。手に乗せながら挿し餌をしたほうが良く人に慣れるような気がします。

 ヒナを冷やさないようにすること、そのうが空になる前に次の挿し餌をあげない(そのう炎の原因になります)、飼い主がヒナを遊ばせすぎて疲れさせてしまわないようたっぷり寝る時間を作ってあげる・・・などの注意が必要です。

一人餌切り替え
 我が家では生後40〜48日を目安に一人餌への切り替えを行っています。挿し餌をしているころから成鳥にあげる餌を床にまき餌し、生後30日ぐらいに挿し餌を3回から2回へ、生後36日過ぎから様子をみながら2回から1回にします。標準的な体重だとヒナは挿し餌を食べている頃は徐々に60gくらいまで成長し、挿し餌が切れる少し前から飛ぶために50gを切るぐらいまでやせます。体重の減り具合などは巣引き日記の体重を参考にして下さい。

 親から離した後一人餌になるまでは、プラケースで暮らします。我が家では底にタオルを敷き、その上にキッチンペーパーを敷いています。キッチンペーパーは挿し餌をする時ごとに交換していました。ヒナにペーパーをめくられないようおもしとして塩土を角においています。塩土はヒナが乗ったりフンをするときに使っているようです。ペットヒーターはハムスター用のマットヒーターです。低温やけどしないようタオルで覆っています。集団でいれば暖かいですし我が家はそんなに細かく温度管理はしていませんが、ケース内の温度はだいたい30℃ぐらいが目安のように思います。

 挿し餌が、1回〜1人餌になる頃にプラケースからカゴに移しますが、ひろい餌をするので最初はカゴの底網はとっておきます。かごは最初は嫌がる子が多いですが、数日すると慣れてきます。
人の気配がするとかまってほしくてかごに張り付いて「こわいよ〜♪」とアピールする子もいるので、人の気配を消してそーっと覗くと、案外あきらめてケージの中で一人で過ごす方法を覚えます。一人餌になる頃には飛ぶようになります。

道具
<親の育雛>
カゴ(我が家はHOEI380角バードを使用)、巣箱、寒いときにはペットヒーター

<親から離した後>
小さい頃はフゴ、少し大きくなったらプラスチックケースもしくは水槽。
温度計、ペットヒーター。おまけで塩土。キッチンペーパー、ティッシュ。

<挿し餌用>
パフェ用スプーン、挿し餌入れ容器、ヒナを載せる皿。


<親へ与えている餌>
皮付きシードミックス(粟ひえなどブレンドの良く売っている種子の餌)、
赤粟穂、オーツ麦、そばの実、ひまわり、ズプリームフィンチ用無着色べレット、
ラウディブッシュブリーダータイプミニ(繁殖時のみ)
白ボレー粉、イカの甲、青菜、水(大量に飲むのでたくさん入れます)

※ひまわりは巣箱を入れて卵を産み終わるまで発情促進のために
入れて、産み終わったらいったんあげるのをやめ、孵化が始ま
ったらまた入れてあげます。

<ヒナへの挿し餌>
ケイティー・エグザクト・ハンドフィーディングフォーミュラー
小松菜(葉を冷凍にして細かく砕いて挿し餌に少量混ぜてます)。

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2006年1月15日